今回は昨年10月に行われた中国地区用地対策連絡会山口県支部用地補償研修会の講師の依頼を受け、山口県セミナーパークで「定期借地権制度の紹介」という内容で行った講演についてお話したいと思います。
山口県や県内各市の用地担当者の方々に最近の定借住宅団地の特徴についてお話しました。その団地の共通のコンセプトは、近隣の居住者が共同で使用する私的な共有空間を大切にというものでその共有空間をコモンと呼んでいます。
このコモンは住民の活発な交流を短時間で実現できることが分かってきました。住民がコモンを利用してホームパーティーやお茶会などを開き交流の場としているのです。
こういう場があると、誰かの目がいつも届くので子供たちを外で安心して遊ばせることができます。また、常に人目があるということから、防災や防犯にも役立つことになります。
もちろん、交流の場ができても諍いが起こることはありますが、たいていの場合話し合いで納めてしまうそうです。普段から顔を合わせているからできる事です。
このような、日本人が忘れてしまった交流を取り戻すきっかけにもなる定借事例の報告も機構として積極的に行っていきたいと思います。